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【誘発分娩レポ】低置胎盤と診断され、3日間の誘発分娩で出産しました

育児

誘発分娩ってどんな流れですすむの?」「自分が誘発分娩になる可能性があるけど、実際の体験談が知りたい」――そんな方に、私が体験した誘発分娩のお話をご紹介します。

これから出産を控え、誘発分娩の可能性がある方にとって、少しでも参考になる情報をお伝えできればと思います。


誘発分娩になった理由

まずは、私が誘発分娩になった理由についてご説明します。

私の場合、産院の先生から「低置胎盤のため出血リスクが高い」と言われ平日昼間のスタッフが多い時間に出産できるように、誘発分娩をすることになりました。

もともとは無痛分娩に24時間対応している病院での分娩を希望していたのですが、ハイリスク出産になるため、設備の整った大きな病院での出産を勧められました

近隣の総合病院に数件問い合わせしましたが、どこも無痛分娩には対応していなかったため、無痛分娩は諦めて、1番通いやすい総合病院に転院しました。

出産が近づくと胎盤の位置が変わる可能性があるとも言われましたが、転院後の総合病院でも、出血のリスクが高いと判断されました。

そのため、できるだけ安全な環境で出産できるように、医師や看護師が多く常駐する昼間の時間帯に出産が進むよう誘発分娩をすることになったのです。

陣痛が来たときに「これが陣痛だ!」と判断できるか不安だったので、医師がしっかりとサポートしてくれる環境でのぞめるのはありがたかったです。

誘発分娩前の準備|持ち物リスト

誘発分娩が決まると、入院に向けた準備が必要です。

私の入院バッグと陣痛バッグの持ち物リストはこちらの記事をご覧ください。

【出産準備】誘発分娩の入院バッグと陣痛バッグの中身リスト〜必要だったもの・不要だったもの〜


誘発分娩までの流れ

ここからは入院前の検査から、入院後の流れについて説明していきます。

32週〜39週 総合病院での妊婦検診

32週頃から総合病院に通いはじめました。

初めての来院となった32週目は、エコー検査や病院からの受入説明、その後の検査の予約などをしました。

前の病院から紹介状をいただいたので、胎盤や血管の位置をよく確認するために、翌週33週目にはMRI撮影をしました。

34週目には、MRIの結果を聞いて、改めて低置胎盤の診断を受け、万が一の際の帝王切開の説明も受けました

36週目は妊婦検査に加え、出血時に自己血輸血ができるように約400mlの採血をしました。

37週、38週は妊婦検査で子宮口の開き具合をみて、産む準備ができているか確認します。

私はあまり進んでいなかったので、子宮口をグリグリ押されるということを経験しました。

これがとても痛い方もいるようですが、私は少し出血はしたものの、痛みはあまり感じませんでした。

そして39週目の検査でいよいよ入院ということになりました。

入院から出産まで

39週目の月曜日に子宮の状態を見た医師から「明日から入院しましょう」と言われました。

前の週から覚悟はして、準備も進めていたので、そのまま次の日の火曜日から入院することになりました。

1日目|入院・飲み薬・バルーンセット

火曜日の朝、9時半に病院につき、病室へ。

初日は、11時から16時まで、1時間ごとに6回、子宮を柔らかくする飲み薬を飲みました。

また、子宮口を開けるためのバルーンも入れました。

バルーンが子宮口を開けていくと、バルーンは勝手に落ちるらしいのですが、その日は夕方の検診でもバルーンは抜け落ちていませんでした。

バルーンが入っているとシャワーは浴びれないと言われましたが、エアコンの効いた部屋にいて汗をかかなかったのであまり気にはなりませんでした。

投薬の影響か、お腹が定期的に痛む感覚もありドキドキしつつ、1日目の眠りにつきました。

2日目|バルーン除去・点滴投薬

2日目の朝、内診を受けると、バルーンが半分くらい落ちかけていたため、そのままバルーンは取り除かれました。

その後、子宮口を柔らかくする点滴を開始し、30分ごとに少しずつ量を増やしていきましたが、全体的に前日よりも痛み自体は弱くなっていました。

実は点滴が血管から漏れて差し直しが2〜3回あり、お腹の痛みも弱かったので、医師に2日目に痛みがないことは問題ないか確認しました。

不安にさせないために言われたのか分かりませんが、医師からは2日目に陣痛が来る人も中にはいるが、3日目以降の人が多い」と言われたので、気持ちを落ち着けて眠りにつきました。

3日目|陣痛と出産

3日目の朝、採血結果を見た医師から、「少し破水して白血球値が上がってきているので、明日中に産まれなければ帝王切開になる」と言われました。

10時にLDR(陣痛・分娩室)に移動しましたが、この頃は陣痛は6分ごとにやってきていました。

10:15に点滴で促進剤の投薬が始まり、11時頃には陣痛は3分間隔になりました。

11時過ぎ、あぐらでベッドに座って深呼吸していたところ、突然、今までに感じたことのないドンっという衝撃が腹部に走りました。

助産師に確認すると破水だと言われ、体を動かすと水が出てきて、妙な感覚でしたが、それでもこの時点では子宮口がまだ3cmくらいしか開いていませんでした。

12時頃には、赤ちゃんが少し苦しそうだと医師から言われ、「今日中に出産しなければ、夕方には帝王切開になる」と告げられました。

助産師の方からあぐらより横向きの方が分娩が進むので横になるよう言われて体勢を変えたのですが、横になるとお腹の痛みは本当にかなりキツくなりました

13時半には痛みがあまりにキツく、息がしにくいほどで、「帝王切開の可能性があるなら、早く切ってほしい」と思うくらいでした。

この時は子宮口は9cmまで開いていましたが、まだもう少し時間がかかるとのこと。

尿を出すとさらに分娩が進むと言われ、陣痛の合間にトイレにも行きました。

トイレの中でも陣痛がやってきて、叫びながらしゃがんでお尻を抑えて必死に耐えました。

15時頃には、分娩室へ歩いて移動し、少し粘ってようやくいきむことができ、15時半頃に無事に出産しました。

この日は入院から3日目で、妊娠39週6日目でほぼ予定日通りの出産でした。

そして、無事に当初の目的通り、医師や看護師の多い平日昼間に出産することができました。

産後

産後の出血についてですが、やはり出血量が約1.5リットルと多かったです。

出産直後に「出血が多い」と話しながら慌ただしく出入りする看護師や医師を見て、外で待っていた夫はドキドキしたそうです。

ただ、私自身はずっと分娩台の上で寝転がり、意識もしっかりしていたので、出血が多い自覚は全くありませんでした

しかし、部屋まで戻るときはベッドに寝たままで、夜まで起き上がらないように言われたので、なかなかの出血量だったようです。

事前に採血していた自己血も輸血し、夜22時頃にはトイレまで自力で歩いて行けたので、人間は強いです。

以上が私が経験した誘発分娩の流れです。

あくまでも私の場合の流れなので、人によって異なってきます。

こんな人もいるんだなと参考にみていただければと思います。


まとめ

私は低置胎盤で出血のリスクが高かったため、医師や看護師が多い昼間に出産できるよう誘発分娩になりました。

三日間の投薬で、ほぼ予定日に出産することができました。

産後は約1.5リットルの多量出血でしたが、自己血輸血も行い、産後数時間後には自力で歩くことができました。

陣痛は本当に痛かったですが、「痛い時は赤ちゃんも頑張って外に出ようとしているんだよ」と言われ、なんとか乗り越えることができました。

「こんなに痛いなら早く切って」と思った記憶はありますが、時間が経てば痛み自体は忘れます。

子供の可愛さの方が断然長時間続くので、人はまた子供を産もうとすることができるのかなと感じています。

これから誘発分娩の可能性がある方に、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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